車検・点検
こんにちは。
もうアッという間に夏が過ぎ、9月を飛び越え10月へ突入。
早いもので、あと3か月で今年も終わりですね~。
今回はエンジンが始動しないポルシェ996が入庫してきました。早速原因探求からスタートです。
まずバッテリーの電圧は問題なしでセルも回る。テスター診断でもエラーが出てきません。
ということで、燃料ポンプの音に耳を傾けてセルを回してみます。
シーーーーーーーーーーーーン。
………まったくの無音です。
ということで、疑わしきは燃料ポンプ本体の可能性が出てきました。
しかし! ここでいきなりの燃料ポンプ交換とはいかずに、リレー作動不良も確認してみます。
リレーを外して直結させポンプを強制的にまわしてみますが、ここでも燃料ポンプの作動音はしなかったので、ポンプ本体の不良ということが確定されました。
燃料ポンプの位置は、ボンネットをあけたバルクヘッド側にバッテリーBOXがあり、その下に隠れています。
なので、バッテリーを外して燃料タンクとご対面です。
空冷ポルシェの燃料ポンプは車体下部から脱着するのですが、水冷式の996は上部から燃料ポンプを抜き出します。
念のためリレーからタンク上部のコネクターに電源が来ているかも、ココでチェックしておきます。
まずは燃料ゲージユニットを引っ張り出します。なにげに結構な長さですよね。
横の黒い部分が浮きになっていて、ガソリン量による浮きの高さの上下で、運転席にある燃料メーターの位置が決まるわけです。
燃料ゲージの奥、タンク下に固定されているのが燃料ポンプ(右側)です。
今回は、コストを抑えたリビルト品(左側)を使用しました。
プラスチックの蛇腹ホースはインジェクターラインに繋がるのですが、ポンプが動いていてもココが破れて燃料が来ない事例もあるので、要チェックポイントです。
早速燃料ポンプを交換してゲージユニットを装着。
燃料タンクを満タンにした上で、取り外したカバーパッキンからの燃料漏れがないかチェックします。
そしてセルを回してエンジン始動! ポンプの作動音も確認でき、無事にエンジンがかかりました。
996シリーズもまだまだ現役! 経年劣化でトラブルが出てくる箇所もありますが、都度修理をすることで大事に長く乗っていってほしいですね。
担当:箕浦
【今日のどうでもいい豆知識】
・日本は世界で一番眼が悪い国日本の人口の約4割がメガネやコンタクトレンズ等の矯正器具を使用しており、ギネスブックにも認定されているほどである。 |